競馬の歴代最高倍率と倍率の高いレースの選び方5選【券種別】

競馬に触れていると時々目を疑うほどの高配当が飛び出すことがあります。

レースによって配当が安い時もあれば、とんでもない高配当が飛び出す場合がありますが、どうしてレース事に配当が異なるかというと、倍率の高い馬が勝利、もしくは3着以内に入線したからです。

競馬で高配当が飛び出すときは倍率の大きな馬、即ち人気のない穴馬が上位に食い込むことで発生します。

では、歴代の競馬における最高倍率はいくらなのでしょうか?

当記事では9種類ある馬券種ごとに歴代の最高倍率を紹介します。

そして、倍率が高くなるレースの選び方も解説しました。

競馬で一攫千金を掴みたいという方は、ぜひ当記事をご覧ください。

目次

【馬券種別】競馬歴代の最高倍率一覧

競馬の倍率は馬券種によってガラリと変わります。

一般的には的中率の高い券種ほど最高倍率は低くなり、三連単やWIN5など、的中の難しい券種は倍率が高くなりやすいです。

最初に、2024年3月末時点における競馬歴代の最高倍率を馬券種別に紹介します。

単勝の最高倍率

日付馬名レース倍率
中央競馬2014年4月26日リバティーホール福島8R 4歳以上500万下569.4倍
地方競馬2001年7月18日ハッピーランラン姫路2R C 3歳以上2,057.6倍

中央競馬の単勝最高倍率は2014年に福島で行われた500万下で飛び出した569.4倍です。

勝ち馬リバティーホールは元笠松出身馬で中央に移籍したものの、7戦勝利がなく、16頭立ての16番人気でした。

地方競馬の単勝最高倍率は2001年の姫路競馬でハッピーランランが記録した2,057.6倍です。

11頭立てのレースでしたがハッピーランランの単勝投票数はたったの1票で、単勝馬券総投票数の8割が1票に集中しました。

複勝の最高倍率

日付馬名レース倍率
中央競馬2023年5月13日ニホンピロパークス京都5R 3歳未勝利180.2倍
地方競馬2005年3月7日オドルヨウセイ佐賀1R C2751.8倍

中央競馬の複勝最高倍率は2023年5月に京都で飛び出したニホンピロパークスの180.2倍でした。

このレースは11頭中、単勝100倍を超える馬が4頭いるように出走馬の強弱の差がはっきりしていましたが、1〜2番人気の馬が着外に敗れたため、複勝配当が跳ね上がっています。

地方競馬の複勝最高倍率は2005年に佐賀のC2で飛び出た751.8倍です。

こちらのレースは9頭立てでしたが中央競馬以上に出走馬間のオッズの差が激しかったです。

しかし、1〜3着が揃って着外に敗れたため、複勝75,180円という超高額配当が飛び出しました。

なお、オドルヨウセイを除いた2頭も複勝は25,110円となっており、出走馬間の能力の差が大きかったことがうかがえます。

枠連の最高倍率

日付着順馬名レース倍率
中央競馬2023年7月9日1着ボールドトップ福島4R 3歳未勝利1,491.1倍
2着ダズリングダンス
地方競馬1997年1月14日1着カタマルルーシー高知2R アラ系4才12,588.4倍
2着シルクバイン

中央競馬における枠連の最高倍率は2023年7月に福島の未勝利戦で飛び出しました。

上位に入線した2頭はどちらも5枠の馬でなおかつ、単勝オッズは10番人気以下でした。

大穴2頭がともに同じ枠番だったこともあって高配当につながっています。

ちなみに、中央競馬における枠連の記録更新は実に53年ぶりでした。

地方競馬の枠連最高倍率は1997年に飛び出した25万8,840円です。

25年以上も前の記録が今なお残っているので、記録を更新する日が本当にやって来るのか未知数です。

ワイドの最高倍率

日付着順馬名レース倍率
中央競馬2022年12月25日1着トロワシャルム中山7R
3歳以上1賞クラス
1,606.2倍
3着デリシュレーヌ
地方競馬2001年11月5日2着トップスティール浦和1R
C3七
2,866.2倍
3着ナツノカガヤキ

ワイドの中央競馬最高倍率は2022年のクリスマスの日に中山7Rで飛び出しました。

この日は有馬記念が開催される日でしたが、レース確定後に場内からどよめきの声が漏れました。ビッグレースを前に高配当を手にした方は内心ほくそ笑んでいたことでしょう。

そして、地方競馬におけるワイドの最高倍率は2001年の浦和競馬で発生しています。

こちらは、ワイドで28万円相当付いており、20年以上も記録が更新されていません。

いつか記録が塗り替えられる日が待ち遠しいです。

馬連の最高倍率

日付着順馬名レース倍率
中央競馬2006年9月9日1着メイショウギリー中京3R
3歳未勝利
5,025.9倍
2着デンコウグリーン
地方競馬2024年3月21日1着サブノユウゼン大井10R
C2六・七・八
6,630.7倍
2着トーセンアマンダ

中央競馬における馬連の最高倍率は2006年の中京競馬で行われた未勝利戦です。

16頭立てのレースで13番人気のメイショウギリーが勝利し、2着には12番人気のデンコウグリーンが入線したことで、50万円を超える馬連配当が飛び出しています。

ちなみに、2頭とも単勝オッズ200倍を超えていました。

地方競馬の最高倍率は2024年3月の大井競馬場で出ました。

13番人気のサブノユウゼンと12番人気のトーセンアマンダが入線したことで、馬連66万3,070円の高配当が出ています。

これまでの最高配当だった園田の53万6,750円を大きく更新しています。

馬単の最高倍率

日付着順馬名レース倍率
中央競馬2006年9月9日1着メイショウギリー中京3R
3歳未勝利
14,986.6倍
2着デンコウグリーン
地方競馬2006年5月20日1着エフェクト盛岡7RC133,086.1倍
2着ミチノクノヒーロー

中央競馬における馬単の最高倍率は14,986.6倍で、馬連の最高倍率と同じ2006年9月9日の中京3Rで飛び出しました。

100円が150万円に跳ね上がったので驚きです。

地方競馬の馬単はさらに高額で、2006年5月20日の盛岡7Rで飛び出した33,086.1倍でした。

こちらは100円が300万円になっており、馬単の最高倍率トップ1の記録を20年近く保持しています。

三連複の最高倍率

日付着順馬名レース倍率
中央競馬2006年9月9日1着メイショウギリー中京3R
3歳未勝利
69,526.0倍
2着デンコウグリーン
3着シャリバン
地方競馬2003年1月7日1着コスモフレイズ川崎8R初夢特別C1二54,707.3倍
2着セカンドベスト
3着ローランドゥキー

中央競馬の三連複最高倍率は馬連・馬単同様2006年9月9日の3歳未勝利で飛び出した69,526.0倍でした。

1~3着に入線した馬がいずれも8番人気以下の馬だったことで高配当が飛び出しています。

地方競馬の最高配当は2003年1月7日に川崎で行われた初夢特別です。

中央競馬の最高倍率にはわずかに及びませんでしたが、1月初旬のレースでこれだけの高配当が出たので的中した方にとってはなんとも縁起がいい一年の幕開けとなったことでしょう。

三連単の最高倍率

日付着順馬名レース倍率
中央競馬2012年8月4日1着ミナレット新潟5R 2歳新馬2,983,295倍
2着ヘイハチピカチャン
2着ファイヤーヒース
地方競馬2020年1月24日1着バレン大井7R C1(一)(二)2,669,312倍
2着サンタンデール
3着トンイ

中央競馬における三連単の最高倍率は、2012年8月4日の新潟新馬戦で飛び出ました。

このときの勝ち馬ミナレットは2015年のヴィクトリアマイルにおいて、18番人気の最低人気ながら大逃げを打って3着入りし、G1最高配当となる2,070万5,810円の高配当を叩き出しています。

地方競馬の最高配当は2020年の大井競馬場で飛び出た2,669,312倍となっています。

中央・地方競馬ともに2,000万円を超える高額倍率が飛び出ていました。

WIN5の最高倍率

日付倍率
中央競馬2021年3月14日5,544,460.6倍

WIN5の最高倍率は20213月14日に飛び出ました。

高配当の原因となったのはWIN5対象3レース目に行われた金鯱賞です。

この年の金鯱賞は前年に無敗の牝馬三冠を成し遂げたデアリングタクトが断然1番人気に支持されました。

ところが、勝利したのはしんがり人気のギベオンで、ノーマークからの大逃げで勝利したため、一気にWIN5の残り票数が減少したのです。

続くフィリーズレビューにおいても8番人気のシゲルピンクルビーが勝利したため、さらに減少、最終的に残った票数は1票でした。

競馬で最高倍率の出やすい券種

競馬には数多くの券種が発売されていますが、その中には最高倍率の出やすい券種と出にくい券種が存在しています。

最高倍率の出やすい券種・出にくい券種については以下のイラストのとおりとなっています。

イラストを見てもらえたら分かるように、的中率の高い券種ほど最高倍率は出にくいです。

逆に、的中率の低い券種ほど倍率は高くなっています。

競馬で倍率の高いレースの特徴5選

競馬には高配当で決まるレースもあれば、固く決着づくケースも存在しています。

高配当が飛び出すレースを倍率の高いレースといいますが、実は、倍率の高いレースには特徴があります。

ここからは、倍率の高いレースの特徴を5つ紹介します。

その1.単勝オッズが割れているレース

倍率の高いレースを見抜く上でもっとも手っ取り早いのが単勝オッズが割れているレースを見ることです。

単勝オッズには大きく分けて2つのパターンが存在します。

1頭の馬のオッズだけが低い場合と、同じ1番人気の馬でも他の人気馬と差がないケースです。

こちらはコントレイルが無敗の三冠馬に王手をかけた2020年の菊花賞です。

1番人気のコントレイルは単勝オッズ1.1倍で断然1番人気に支持されています。

2番人気のヴェルトライゼンデでも10倍以上の差があり、1強を形成していました。

2021年の菊花賞では皐月賞馬エフフォーリアとダービー馬のシャフリヤールが不在ということで1番人気に支持されたレッドジェネシスでも単勝オッズは3.9倍ありました。

2番人気のステラヴェローチェが単勝オッズ4.1倍でほとんど差がありません。

同じ菊花賞でも抜けた馬がいないとオッズの差が小さくなり、オッズが割れます。

オッズが割れるということは上位人気馬でも配当妙味が高くなりやすいため、倍率が高くなりやすいです。

その2.多頭数レース

多頭数レースも倍率が高くなりやすいです。

競馬は一日に何十レースも開催されていますが、すべてのレースの出走馬は一律ではありません。

フルゲート18頭立てで行われることもあれば、10頭に満たないケースも存在しています。

そして、少頭数レースと多頭数レースの場合、多頭数レースのほうが馬券の組み合わせ数が増えるので投票が分散します。そのため、多頭数レースのほうが倍率は高くなりやすいです。

ちなみに、少頭数レースや多頭数レースの定義は決まっていませんが、一般的には12頭未満だと少頭数、16頭以上だと多頭数と呼ぶ傾向があります。

その3,ハンデ戦

ハンデ戦も倍率が高くなりやすいです。

そもそも、ハンデ戦というのは出走馬同士の能力の差を斤量を調整することでできるだけ無くす措置です。

ハンデを設けることにより、強い馬が勝ちづらくなり、弱い馬が好走しやすくなります。

しかしながら、ハンデ戦は毎回開催されるわけではないため、初めて重たい斤量を背負う馬も少なくありません。

また、斤量の軽い馬が思わぬ激走することもしばしばあり、過去の戦績が通用しないケースがたびたび見られるのです。

どの馬が好走するのか読みづらいため、投票が分散しやすいことから的中した際の倍率も高くなりがちなのです。

その4.ローカル競馬場のレース

ローカル競馬場のレースも意外と荒れやすいです。

中央競馬は全国で10箇所存在していますが、そのうち東京・中山・京都・阪神を『4大馬場』と称し、残りの6箇所を『ローカル競馬場』といいます。

ローカル競馬場は基本的に一流馬の参戦はほとんどないため、抜けた馬が不在です。

そのため、混戦模様になりやすいことから投票が分散し、配当妙味が高くなりやすいです。

また、ローカル競馬場は4大馬場と比較すると開催頻度も少ないです。

競馬にはコースの特徴が存在していますが、蓄積データが多いほど信憑性も高くなります。

しかし、開催頻度が少ないと、蓄積データも溜まらないためデータの信頼性は上がりません。

このため、4大馬場と比較するとローカル競馬場は倍率が高くなりやすいのです。

その5.夏競馬

夏競馬とは、6月下旬から9月上旬まで夏季に行われる競馬です。

夏競馬の大きな特徴は2つあります。

ひとつは、『4大馬場』では一切レースが行われず、開催場所がすべて『ローカル競馬場』になること、そしてもうひとつがG1レースが開催されないことです。

G1レースが行われないため、強い馬は夏季期間は秋に備えて放牧に出されます。

対して、G1レースを目指すうえで獲得賞金や実力・実績がない馬は夏競馬に出走して成果を残すことで秋の大舞台を目指します。

『夏競馬は荒れる』という言葉は競馬に触れている人ならだれでも聞いたことがあると思いますが、強い馬が不在であること、蓄積データの乏しいローカル競馬場が舞台ということで、誰が勝つのか予想しづらいことが荒れる要因となっています。

荒れるレースは高配当につながりやすいため、夏競馬は倍率の高いレースと呼べるのです。

まとめ:競馬の歴代最高倍率と倍率の高いレースの選び方5選

今回は競馬の歴代最高倍率を券種ごとにまとめました。

三連単クラスになると100円が1,000万円を超える高配当になっており、WIN5に至っては5億円を超えていました。

競馬にロマンが詰まっていることが良く分かります。

倍率の高いレースはなかなか的中出来ませんが、倍率が高くなりやすいレースの特徴もまとめましたので、高配当を狙いたいという方はぜひ当記事を参考にして実践してみてください。

当記事が少しでも多くの人のお役に立てれば幸いです。

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