競馬のワイドボックスとは？流しやフォーメーションとの違いを解説

2024年8月31日

競馬のワイドボックスとは、1着から3着に入る2頭の競走馬の組み合わせを当てるワイド馬券をボックスで買う方法です。

1着から2着に入る2頭の競走馬の組み合わせを当てる馬連よりも範囲が広いため、的中率が高い馬券と言えます。

以下では、ボックスと流し、フォーメーションの買い方の違いを解説していきます。

ボックスとは

ボックスは選択した複数の競走馬のすべての組み合わせを購入する方法です。

馬番の1・2・3の3頭をワイドボックスで購入した場合の組み合わせは以下のようになり、馬番1・2・3の競走馬の内2頭が3着以内に入れば的中です。

組み合わせ

「1-2」「1-3」「2-3」

流しとは

流しは軸馬を決め、2着・3着に入る他の競走馬を選択する買い方です。

馬番1の競走馬を軸馬とし、2・3・4を相手としワイド流しで購入した場合の組み合わせは以下のようになります。

ワイド流しの場合は選択した軸馬が3着以内に入らなければいけないため、ワイドボックスより少し馬券購入の難易度が高くなります。

組み合わせ

「1-2」「1-3」「1-4」

フォーメーションとは

フォーメーションは1着・2着・3着に入る競走馬を1頭以上選択し、購入可能なすべての組み合わせを買う方法です。

馬番の1番の競走馬が1着になり、2着に2番・3番・4番のどれかが入着しそうと予想しワイドのフォーメーションで購入した場合の組み合わせは以下のようになります。

ワイドのフォーメーションは、競走馬を絞って予想するため買い目をおさえることができるが可能です。

組み合わせ

「1-2」「1-3」「1-4」

競馬のワイドボックスの点数の出し方

ワイドボックスは1着から3着に入る競走馬を2頭選び、組み合わせのすべてを購入するものなため、選択する競走馬の数が多ければ馬券の数も多くなります。

ワイドボックスで購入する際の馬券数は次の公式で求めることが可能です。

公式	n×（n-1）÷2＝購入する馬券数 ※ｎは選択した競走馬の数

買い目の数が増えると的中率は上がりますが、回収率が低くなってしまうため選択数が3頭から6頭までの馬券数をまずおさえておきましょう。

選択する競走馬の数	ワイドボックスにおける馬券数
2頭	1
3頭	3
4頭	6
5頭	10
6頭	15

競馬のワイドボックスの3頭・4頭・5頭買いのときの点数とおすすめレース展開

以下では、ワイドボックスの馬券の買い方で特におすすめの3つの買い方を紹介します。

ワイドボックスの買い方でお悩みの方は、まず以下の3つの買い方の内容をおさえておきましょう。

3頭買いのとき

ワイドボックスを3頭で購入する場合は、「実力馬がはっきりしているレース」がおすすめです。

馬券を購入する際は、1着から3着に確実に入ると思われる3頭を選択することで低い点数ながら回収率を上げることができます。

ワイドボックス3頭買いのときの点数は3点になり、イメージは以下の通りです。

シチュエーション	馬番の1番・2番・3番が1着から3着に確実に入ると思われる場合
ワイドボックス3頭買いにおける点数	「1-2」「1-3」「2-3」

4頭買いのとき

ワイドボックスを4頭で購入する場合は、「ワイドボックスでの馬券購入が初めてのレース」「実力馬がなかなか絞れないレース」がおすすめです。

点数は以下の通り6点とおさえながら的中率を上げることができるため、ワイドボックスでの購入やレース予想が慣れていない方はまず4頭買いから始めてみましょう。

シチュエーション	馬番の1番・2番・3番・4番が人気馬や穴馬と思われる場合
ワイドボックス4頭買いにおける点数	「1-2」「1-3」「1-4」「2-3」「2-4」「3-4」

ワイドボックス4頭買いをする際は、人気馬のみに絞りすぎるとトリガミになる可能性があるため2番・3番人気や穴馬も含めると良いです。

レースによっては出走馬が多く、予想が立てづらい場合はトリガミになる可能性が大きいためワイドボックス購入は控えるようにしましょう。

5頭買いのとき

ワイドボックス5頭で購入する場合は、「実力馬が多くて予想が絞りにくいレース」がおすすめです。

点数は以下の通り10点で幅広く馬券を購入することができるため、荒れそうなレースが予想されるときに確実に馬券を的中させたい方におすすめの馬券になります。

シチュエーション	馬番の1番・2番・3番・4番・5番が人気馬や穴馬と思われる場合
ワイドボックス5頭買いにおける点数	「1-2」「1-3」「1-4」「1-5」「2-3」「2-4」「2-5」「3-4」「3-5」「4-5」

ワイドボックス5頭買いは幅広く馬券を購入できる一方、トリガミになる可能性が高くなります。トリガミを防ぐためにも5頭買いのときは人気馬以外に穴馬なども含めるようにした方が良いです。

競馬のワイドボックスはなぜ最強なのか？理由3選

競馬のワイドボックスは最強の馬券の買い方といわれることがあります。

以下が、ワイドボックスが最強と呼ばれる理由を3点です。

軸馬を選ばなくてもよいため的中率が高い

ワイドボックスが最強といえる理由の1つ目は、軸馬を選ばなくてもよい点です。

軸馬を決める馬券の買い方の場合、軸馬が入着しなかったときに不的中になりやすかったり、競馬初心者の方は軸馬を決めるのが難しかったりします。

ワイドボックスは軸馬を選ばず、さまざまな組み合わせを同時に購入できるため的中率が高く、競馬初心者の方でも購入しやすい馬券の買い方になります。

買い目の点数が比較的少なくて済む

ワイドボックスが最強といえる理由の2つ目は、買い目の点数をおさえて少額で馬券購入ができる点です。

以下に3連複・3連単・ワイドボックスで同じ競走馬でそれぞれの買い方をした場合をイメージしてみましょう。

購入方法	1番・2番・3番・4番の競走馬における組み合わせ
3連複	「1-2-3」「1-2-4」「1-3-4」「2-3-4」
3連単	「1-2-3」「1-2-4」「1-3-4」「1-3-2」「1-4-2」「1-4-3」「2-1-3」「2-3-1」「2-1-4」「2-4-1」「2-3-4」「2-4-3」「3-1-2」「3-2-1」「3-2-4」「3-4-2」「3-1-4」「3-4-1」「4-1-2」「4-2-1」「4-3-1」「4-1-3」「4-2-3」「4-3-2」
ワイドボックス	「1-2」「1-3」「1-4」「2-3」「2-4」「3-4」

同じ4頭ですべての組み合わせを購入した場合でも3連単は24通りでワイドボックスは6通りと点数をおさえて購入できます。

ワイドボックスよりも点数が低い3連複は、1着から3着に入る競走馬を3頭予想しなければならないため予想が少し難しくトリガミになる可能性が高いです。

ワイドボックスは、的中率を高めながら比較的少額でさまざまな組み合わせを購入できる点が最強と呼ばれる理由になります。

トリプル的中の可能性がある

ワイドボックスが最強といえる理由の2つ目は、トリプル的中の可能性があることです。

ワイドボックス3頭で馬券を購入し、選択した競走馬全頭が1着から3着に入着した場合、購入した馬券がすべて的中したことになります。

選択した競走馬の中に穴馬がいた場合、配当が高くなることもあるため、ワイドボックスは非常に魅力的といえる買い方です。

競馬のワイドボックスの注意点2選

以下ではワイドボックス購入の際の注意点を2点紹介していきます。

馬券購入の前に必ず確認しておくようにしましょう。

トリガミで回収率が下がる

ワイドボックスは選択する競走馬の頭数を増やせば荒れたレース展開でも的中率を上げることができる一方、トリガミが起こる可能性があります。

例えば点数が21のワイドボックス7頭買いを1点100円で購入し、配当金600円で3点的中した場合の獲得金額は以下のようになります。

点数21のワイドボックス7頭を1点あたり100円で購入した場合の購入代金	21点×100円＝2100円
配当金600円で3点的中した場合の受取金額	3点×600円＝1800円
獲得金額	1800円－2100円＝-300円

ワイドボックスは的中率が高い馬券ですが、配当金や選択した競走馬の頭数によっては獲得金額がマイナスになることがあるので注意が必要です。